法人向け清掃・クリーニングの種類と料金相場について
法人向け清掃・クリーニング業者に依頼する際に知っておきたいのが、清掃やクリーニングの種類とその料金です。清掃には頻度に合わせて「日常清掃」「巡回清掃」「定期清掃」「臨時清掃」の4つがあり、それぞれ特徴や費用が異なります。ここでは各種類ごとの内容とその費用相場をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
日常清掃
主な清掃内容
日常清掃とは、オフィスで利用する頻度の高い場所を中心に汚れを落としたりゴミを収集したりして、従業員が毎日の業務を快適にできるようにするための清掃です。清掃する頻度は週に2~3日で、本格的な掃除というよりは床のモップがけやテーブルのダスターがけ、床を掃くなどの簡単な作業となります。
ゴミをゴミ箱に捨てる、自分の机を整理整頓する、ホコリを取るなどの最低限の清掃は会社の従業員が行い、共用部は業者に任せたいという場合は日常清掃を依頼するのがおすすめです。自分の周り以外の清掃を任せられるため、従業員は本来の業務に集中でき共用部を気持ちよく利用できることになります。
費用の相場
日常清掃はオフィスや清掃箇所の広さによって料金が設定されていることが多いです。たとえば50㎡でワンフロアのオフィスであれば、週1回清掃を依頼すると月額2万円程度、週5回依頼する場合は月額5万円程度が相場です。
オフィスが広い場合や複数階にまたがっている場合などは、それに応じて料金も高くなっていきます。オフィスが小さい場合は清掃員の数も少なくていいため、週に1回程度の依頼で1万円台前半ほどの料金で契約できる場合もあります。
定期清掃
主な清掃内容
定期清掃は数か月に1回のペースで行う、本格的な清掃作業のことをいいます。モップがけや床を掃くなどの簡単な清掃ではなく、床にワックスをかけたりカーペットを洗浄したり、またエアコンや換気扇の清掃など大掃除のような内容となっています。
日常的な清掃は従業員だけで十分であっても、大掃除をする場合は多くの手間や時間がかかるため業務に支障が出てしまう場合があります。その場合プロに依頼することで短時間で確実にきれいにすることができるので、節目で定期清掃を利用するのがおすすめです。
費用の相場
定期清掃は日常的な清掃とは異なる作業であり、専門的な技術や知識が必要であるため床面積に対して価格が決定するのではなく清掃内容と量によって価格が変動するものです。広く大きい場所や清掃箇所が多い場合はそれだけ金額も高くなります。
また料金の設定も業者ごとに違いがあるので、一概にいくらであるとは言えません。相場を知るためにもまずは複数の業者に同じ内容での見積もりを依頼し、価格面やサービス面を見たうえでどの業者に依頼するか決めることが大切です。
巡回清掃
主な清掃内容
巡回清掃とは日常清掃ほど頻繁に行わず、月に数回程度のペースで行う清掃です。普段は従業員が自分のスペースや共用部をある程度清掃していることから一定の清潔感が保たれているオフィスや、汚れがたまりにくいオフィスなどは巡回清掃程度で十分です。
巡回清掃の場合も、日常清掃と同様に床のモップがけや掃き掃除、テーブルのダスターがけといった簡単な清掃を行うことが多いです。普段清掃をしていても見落としがちな部分などを、月に数回きれいにしてもらうという感覚で利用するといいでしょう。
費用の相場
巡回清掃は清掃の頻度が決まっているのではなく、予算に応じて清掃頻度や清掃の内容が決まるケースが多いです。頻度が低いので日常清掃よりも1回あたりの費用は割高になりがちですが、予算内で依頼する場合は巡回清掃の方が適している場合もあります。
料金によって対応できる範囲が異なるので、まずは清掃会社ごとに同じ料金でどこまで対応してもらえるのかを確認しましょう。いくらまで払うことができ、なにを重視したいのかをきちんとすり合わせておくと少ない回数でも十分オフィスをきれいに保てるでしょう。
臨時清掃
主な清掃内容
臨時清掃は定期的な清掃依頼はしていないものの、必要なときにピンポイントで清掃を依頼する方法です。たとえば普段は従業員で清掃を行っているけれど、急遽従業員では対応できない汚れが発生してしまったなどの場合が挙げられます。
一般的に定期清掃を依頼していない会社からの清掃依頼は高めに設定している業者も多く、臨時清掃のみを依頼すると大きな出費になることも珍しくありません。定期的に清掃が必要であれば日常清掃や巡回清掃、定期清掃を依頼したほうがトータル的にもお得になる可能性があります。
費用の相場
臨時清掃は日常清掃や定期清掃と同じ内容を依頼した場合でも、その1.5倍から2倍程度の価格が発生するケースが多いです。業者によっては日常清掃や定期清掃を依頼されていない会社からの臨時清掃を断る場合もあるので、依頼する際は注意が必要です。